苗場山周辺(新潟) 笹葉峰(970m) 2019年6月29日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 12:28 ゲート−−13:16 斜面取付 13:18−−13:24 963.5m三角点−−13:30 笹葉峰最高点−−13:31 車道−−14:09 ゲート

場所新潟県十日町市
年月日2019年6月29日 日帰り
天候曇後雨
山行種類藪山
交通手段マイカー
駐車場ゲート付近に駐車余地あり
登山道の有無山頂直下まで車道ありだがその後は道無し
籔の有無車道以降は根曲がり灌木藪。山頂南直下から直接山頂を目指せばほぼ藪無し
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメントニュー・グリーンピア津南経由で往復。半開きのゲートがあったが施錠可能な態勢だったので閉じ込められるリスクを避けてゲートから歩いた。山頂直下まで車道を歩き、三角点を経由して最高点に達する。三角点〜最高点までは根曲がり木の濃い藪の連続で苦労した。山頂は微小ピークで、南の藪の薄い法面を僅か1分で車道に到着。三角点に拘らないのならこのルートで往復すれば藪漕ぎ不要




ゲート近くに駐車 「谷の展望台」の場所は不明
半開きのゲート ゲートはいつでも施錠できる体制
北を見ている 標高855m付近より先は私有地
一時的に雨が降り出す。帰りは本降りになった 北西に向かう細い道に入る
三角点付近から藪に突入 杉植林だが最初は藪が濃い
三角点が近付くと藪が薄まる 963.5m三角点の場所
963.5m三角点 三角点から970m峰までの距離
970m峰まで根曲がり灌木藪の連続でやっかい 970m峰最高点。微小ピークあり
970m峰最高点から南を見る。直下は道路 道路から見上げた970m峰最高点。斜面の藪は薄い
林道に出てから雨が本降りに変わる ゲート到着。まだ開いていたが常時開放か不明


 旧厚生省天下り先として年金を年金以外の目的(所謂「箱もの」)で使い、大赤字を出して貴重な年金を霧散させて大問題となり、廃止、売却された「グリーンピア」。その売却された一つが「グリーンピア津南」で、譲渡先は津南町。現在は「ニュー・グリーンピア津南」として営業を再開している。その近くにあるのが笹葉山だ。

 地形図を見る限りは施設のスキー場との境界に山頂があるように表現されているが、以前、ここに登ったDJF氏の記録によると、実際はスキー場の敷地外で藪に覆われているとのこと。南側の車道から登れば最短距離で藪を抜けられるとのことで、アドバイスに従うことにした。

 ニュー・グリーンピア津南の建物を通過して、地形図を見ながら分岐を右へ。カーブを1つ曲がると半開きのゲートが登場。DJF氏の記録によると、このゲートは頻繁に車の出入りがあり、人によって施錠したりしなかったりとバラバラだったとのこと。今は開いていても帰ってきたら施錠され閉じ込められる可能性がある。現にゲートはいつでも閉じられるようにバーを引き下ろすためのロープが掛けられ、ゲートを固定するポールの上には開錠状態の鍵が置かれていた。この光景を見てDJF氏と同じくここから歩くことにした。既に雲は厚く、いつ雨が降り出すのか分からないので雨具を持つ。

 しばし舗装道路歩き。DJF氏は5月終わりの芽吹きギリギリの時期に登ったが今は緑が濃い初夏。季節の影響か年月の影響か不明だが、今回は車両がやってきたのは1台だけ。帰りにも同じ車に追い越されたが、途中で路側に駐車して、数人で道の両側の草刈りをしているのを目撃。地形図を見てもスキー場より奥には畑があるだけで何か施設は無さそうなのだが。それともスキー場のメンテナンスの一環なのだろうか。

 道路はウネウネと曲がりながら上がっていって非効率的なのでゲレンデを直登したいのだが、一部を除いて草っぽく、今の時期ではダニや毛虫が付きそうなので諦めた。1か所だけはウッドチップが敷き詰められた遊歩道になっており、そこだけショートカットした。

 地形図では山頂付近まで達する長いリフトは2本あることになっているが、実際には西側のリフトは撤去されて東側の1本だけになっていた。コスト削減の一環なのだろう。これほど接近してリフトを2本設置しても、1本で捌ききれないほど利用客が多くない限りはメリットは無いだろうから。

 車道歩きの途中でとうとう雨が降ってきて傘を差したが数分で上がってくれた。おそらく本降りの雨が来る予兆で、できるだけ早く山頂を踏んで藪から脱出した方がいい。今の雨ならまだ藪はそれほど濡れていないだろう。

 標高940m地点で右に入る細い道に進路変更。この道が山頂直下南側を通っている道である。まだ舗装が続き、道の南側には畑が広がる。ゲートより奥に畑があるのは不思議だが、まさかニュー・グリーンピア津南が畑まで持っているのだろうか? 山頂側の斜面は最初は灌木藪に覆われていたが、そのうちに木が少ない赤土の斜面に変わった。笹葉峰は顕著なピークではないので車道から見上げてもどこが山頂なのか判別できない。GPSを使えば判別可能だが、今回は山頂だけでなくすぐ西側の三角点を探し出したいこともあり、山頂直下を通過して先に進み、車道が左へ大きくカーブする地点から斜面へ取りつくことにした。

 その斜面は再び藪が酷くなり、半袖半ズボンのまま突っ込むのは無謀なので上下とも雨具を着用。おまけに防水手袋を着用したので、もし毛虫がくっついても被害は無いだろう。林道に面した場所は日当たりがいいからだろう、どこも藪が深くて僅かな隙間から突入する。最初は細い広葉樹の藪だが奥に入ると杉の植林に変わり、藪が薄くなり歩きやすくなり、廃道らしき筋まで登場。これが三角点から山頂まで続くと有り難いのだがそんなにおいしい状況は続かず、三角点付近で筋は消えて背の低い密集した広葉樹の藪地帯に変わる。それまでとは明らかに様相が異なり、伐採した後に自然に生えてきた藪っぽい。しかしこんな場所こそ三角点がありそうな場所。平坦地なので目印となりそうな地形的特徴は皆無で探し出すのは困難と思われたが、ラッキーなことに藪をかき分けて探すこと1分ほどで三角点を発見できた。周囲に目印等は無く、藪で視界もほぼ皆無なので偶然に頼るしかない。

 ここから真の山頂(970m峰)に向かう。GPSを見ると山頂までの距離は約100mだった。伐採跡のような植生は三角点周辺だけで、東へ向かうと木の高さが高くなるが大きなブナは無くどれも細い灌木状なので、もしかしたらここも以前に一度伐採されたのかもしれない。最初は根曲がり灌木の連続で越えるのが大変なので左から迂回するが、その先は素直に垂直に立った灌木藪に変わり、細い土手のような尾根を進んでいくと微小ピークが登場。GPSを見てもここが最高点らしい。人工物は皆無でDJF氏は目印を残さなかったらしい。三角点から山頂の間でも目印は一切見えなかった。

 山頂から南の車道までの間の植生は、往路で藪が薄い赤土の斜面だったために簡単に車道に出ることができた。DJF氏の言うようにここから登れば山頂まで1分で大した藪漕ぎせずに登れる状況だった。三角点まで達するなら落葉した時期がお勧めだ。

 車道に出てすぐに本降りの雨が落ちてきた。雨具を着ているのでこのまま歩いてもいいのだが、気温が高くて蒸れて自分の汗で濡れてしまうため、雨具を脱いで傘で雨除け。これは涼しくていい。ゲートまで戻るが半開きのままだった。結果的には車で入っても大丈夫だったことになるが、帰りに草刈り作業中だったあの車が出て行ったときにゲートが開いている保証はない。やはりゲートから歩くのが正解だろう。

 

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